感想 オレゴン大学の実験

超有名なこの絵 Tire Swing Cartoon の元ネタである「オレゴン大学の実験」を読みました。

システム開発の要件定義で使われる事の多い絵ですが,元々は建築計画の分野での話だったのですのね。

建築分野からのシステム開発分野への展開は良くある話で,「職業としてのソフトウェアアーキテクト」といった名著もありますね。

やっぱり建築とソフトウェアは違うんじゃないの,と言った意見もありますが,やはり建築分野は歴史の重みがありますのでソフトウェアが参考にすべき知見が多いのは否定できないと思います。

この本は,原著1975年で,40年以上前の本なのですが,エンドユーザーの要件定義への参加,部分最適全体最適をバランスさせる方法,パターン・ランゲージ等,現代のソフトウェア開発における課題がこの時代の建築計画の分野で課題認識されており,提示されている解決方針が的確(現代のソフトウェア開発分野で通用する)のには驚きました。(特にパターン・ランゲージの起源がここにあったとは浅学ながら知りませんでした。)

ソフトウェアエンジニアの教養として読んでおくべき本と思います。

 

 

オレゴン大学の実験 (SD選書)

オレゴン大学の実験 (SD選書)

 

 

 

職業としてのソフトウェアアーキテクト (Software Architecture Series)

職業としてのソフトウェアアーキテクト (Software Architecture Series)

  • 作者: マークスウェル,ローラスウェル,Marc T. Swell,Laura M. Swell,倉骨彰
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 単行本
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